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中国人観光客のトイレでのマナー・・・使用済みトイレットペーパーの処理で迷う中国人

 


中国人観光客はトイレで迷っています。


 使用済みトイレットペーパーは流すべきか? ゴミ箱に捨てるべきか? 当然、日本では流してくださいね。
 
 
 中国も都市部では水洗トイレが普及していますが、使用済みのトイレットペーパーは下水に流さずにトイレの個室内に設置されているゴミ箱に捨てるのが習慣となっています。


 これはトイレットペーパーが下水道が詰まってしまうことを防止するためで、中国ではこれが正しいマナーなのです。

 
 
 日本では言うまでもなく、使用済みのトイレットペーパーをゴミ箱に捨てるのはマナー違反ですが、初めて海外旅行をする中国人のなかには渡航先の国で中国国内の習慣と同じように対応してしまう人も少なくないようです。
 
 
 中国メディアが言うには、中国では1980年代頃から使用済みのトイレットペーパーをトイレに設置されたゴミ箱に捨てる習慣が広がっていったことを紹介しています。
 
 
 その理由としては、当時のトイレットペーパーは水溶性ではなかったゆえに下水管が詰まることを防止するためであったのです。
 
 
 そして、中国のこうした習慣は今も変わらず続いており、夏の蒸し暑い日に、使用済みのトイレットペーパーがトイレに放置されていると衛生的に大きな問題が生じると指摘しています。


 続けて、日本での習慣を紹介し、日本では使用済みのトイレットペーパーはすべて下水に流して処理していることを伝え、日本人にとってトイレは衛生的に保つべき場所であるとした文化が古くから根付いていると。

 同時に、日本のトイレットペーパーは水に溶けやすいこと、さらに日本のトイレは水流が強力であるため、「使用済みのトイレットペーパーをゴミ箱に捨てるのはマナー違反」なのだと紹介しています。

 
 
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習近平が主導する「トイレ革命」


 
 




 これに関し、台湾出身の評論家・黄文雄さんは自身のメルマガで、今回のトイレ革命が世界を破壊する可能性について次のように言及しています。
 
 
 中国式の公衆トイレといえば、扉も囲いもなく、隣でしゃがむ人と顔を合わせるため、「ニーハオ・トイレ」と呼ばれてきました。また、水洗ではなく、いわゆる「ボットン式」が多いことから、不衛生だということで、外国人観光客に非常に不評でした。露天の公衆トイレなどでは、手を洗う場所もないところも多かったようです。

扉も囲いもない
 
 
 衛生観念がまだまだ低い中国では、こうした不衛生な状況が、伝染病の発生源となる一因だとも言われています。
 
 
 上海では1988年に約30万人がA型肝炎にかかったということがありました。これもウイルスが排泄物とともに垂れ流され、それを食べた魚介類をさらに人間が食べたことで被害が拡大したと言われています。
 
 
 
 「トイレ革命」と言うくらいですから当然、水洗式にするのは間違いないでしょう。しかし問題は、その先の下水処理まできちんとやっているのか、ということです。
 
 
 どう考えても、それらがなされているとは思えません。ただでさえ、中国の河川の汚染は深刻で、汚水にまみれています。



 中国環境保護部の2016年の報告では、国全体の3分の2の地下水、3分の1の地上水が肥料や重金属による汚染で「人が触れない」状況にあるといいます。また、寧夏回族自治区では、毎日6,400トンの生活排水が処理されないまま川に流されているといいます。

 
 
外国メディアの反応
 
中国で河川、湖、地下水の汚染が深刻、「人が触れられない」状況も―英メディア
 
中国環境保護部はこのほど発表した報告書で、「中国国内の多くの地域で
河川、湖など水源の水質が急速に悪化している」と指摘した。写真は南京の川。
 
 
 淮河黄河、北京や天津、河北省を流れる川の下流域では70%以上が汚染されているとされ、また、2015年に中国水利部が調査したところでは、中国各地の地下水の80%以上が飲用に適さないと報告されています。しかも、中国の淡水資源は世界の7%を占めるものの、水資源の分布が偏っているため、国内の都市の3分の2が水不足に陥っているとされています。
 
 
中国の水質汚染が深刻化、背景に「2つの重圧」―シンガポール華字紙
 
中国で水質汚染が深刻化している背景に、農業用水と
工業用水という二つの重圧がある。影響は都市部だけ
なく、農村部にも及んでいる。
写真は汚染された中国の河川。(Record China)
 
 
まとめ
 
 「トイレ革命」は結構ですが、表面的な成果ばかりを追求した結果、ただでさえ少ない水資源がトイレの水洗に使われ、それが浄化されず(排水処理施設が未整備)に河川、さらには海に垂れ流しになる可能性が高いのです。