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台湾・中国寄り教科書/廃止・・・蔡英文・台湾人のアイデンティティ沸騰

 

台湾・中国寄り教科書・廃止

 

新総統:蔡英文
 

 台湾の総統選挙が2016年1月16日に実施され民進党蔡英文氏が選ばれました。

 戦後の国民党統治下では台湾の歴史教科書はイコール中国史であり、これが自分たちの歴史という編集方針だったようです。

 まあ、蒋介石以来の国民党の発想を考えれば当然という気がします。

 


 これまでは、戦後の政治弾圧「白色テロ=2.28事件」の記述がなく、中国寄りの教科書でした。日本植民統治時代」といった「植民」表記などもありました。これを日本統治時代」にするようです。

 私はここで植民」と言う言葉について、いつも理解に苦しみます。分り易く記されている所は少なく各々が主観的に解釈しているように思えて仕方ありません。よって私なりに歴史的に見た大航海時代からの西欧の植民形態から三つに分けてみました。


略奪型
スペインの先住民の福祉や生産力向上を考慮しない徹底的な略奪政策。インカ帝国征服やフィリピンでの絶対服従策など。マゼランはフィリピンで 殺されている。
 
搾取型
西欧諸国がインドや東南アジアで行った先住民の福祉や教育、医療を行わず、共通言語を持たさない民族分断統治。(共通言語を持たすと反抗勢力が生まれ易い。)さらに、マレーやインドネシアなどに於いては華僑を下に置き間接統治した。よって先住民は虐げられたままだった。
 
投資型
上記のような略奪や搾取を行なわず投資を行う手法。道路、鉄道、水道などのンフラ整備、衛生環境の向上や教育を行い当地の発展を目指す政策。

私はこの様に理解しています。
 




 さて、上記の投資型で統治を行ったのが唯一、日本なのです。そうです台湾で行動したのです。
 

 当時、日本が目指した共存共栄のアジアの一大勢力のことを「大東亜共栄圏」と言いますが、日本が国家レベルで、「アジアの同胞たちを白人たちから解放し、白人に対抗できるアジアの一大勢力を造ろう」と、大きな目的を持っていたことだけは確かな事実です。

 ですから日本は、白人たち欧米列強国と肩を並べますが、日本は、欧米諸国とは全く異なる行動を取っていったのです。

 戦後75年以上過ぎても、台湾の人達が「日本、日本」と愛着を持って慕ってくれるのは当時の政治が台湾の人達の心に寄り添っていたことだけは確かでしょう。

 人間100%完璧でないように、政治も同じで少なからず不幸な出来事も有ったのは事実です。でもそれを乗り越えて日本と台湾は仲良くしています。日本が戦争に負けたのが残念でなりませんが、負けていなければ台湾の人達はずっと日本人であり続けたのです。


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 1988年に李登輝氏が総統になって、1997年に「認識台湾」という、中学生用国定教科書を作ったことから事情は一変します。

 
李登輝・元総統
 

 

 台湾の本当の歴史について解説し、日本統治時代に関しても感情を入れずに客観的評価に徹しました。
 
 
 以後、馬英九総統の時代(2008年5月20日 - 2016年5月20日)に一時、教科書内容が大陸帰りしましたが、2016年1月の総統選挙で民進党蔡英文さんが台湾人のアイデンティティを取り戻しました。
 
 日本政府の安倍首相も、蔡英文さんとは何度か会談をしています。中国の南下政策で太平洋の安全が脅かされようとしている昨今、台湾と日本は一体でなければなりません。これからも仲良くしていきましょう。

台湾独立も応援しましょう。