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台湾鉄道・在来線特急(プユーマ号)普悠瑪号 2013年営業開始・前面展望

 

在来線特急(プユーマ号)普悠瑪号
2013年営業開始しました。

 

 

 

落札は、日本車輌製造住友商事連合

 


これまで最速でも4時間半かかった台北-台東間を、普悠瑪(プユマ)号が約3時間半で駆け抜ける。

在来線特急(プユマ号)普悠瑪号

 

 


2014.4.18 (台東 - 花蓮)電化によるTEMU 2000(プユマ号)の試運転


 

 

(タロコ号)太魯閣号に続く第2弾であり、東部幹線での休日を中心とした旅客輸送需要逼迫への対応と、台東線複線電化後の車両需要を見越しての導入となります。2013年より普悠瑪号(プユマ号)として営業運転中です。
 
 
 
東海岸は大都市も少なく急峻な地形で、高速道路は宜蘭県までしかなく、在来線鉄道も複線電化区間花蓮駅までにとどまっていた。太魯閣号の登場で花蓮までの増発と高速化は実現したものの、花蓮以南へは客車列車や気動車列車を除いて乗り換えを強いられるなど、東部幹線の南半分である台東線沿線では高速化の要求が日増しに高まっていました。
 
 
台東駅までの複線電化が前倒しで決定されたことで2010年に136両の車体傾斜式列車の入札が行われ、日本車輌製造住友商事連合が総額約300億円、17編成136両を受注しました。


その後2014年12月、政府交通部は同形式2編成16両を住友商事日本車輌製造連合に発注することを決定し、2016年2月の旧正月に投入されました。



ユニバーサルデザインを採用した車内、台湾国鉄の車両で初めてとなる多目的トイレと温かいコーヒーと弁当の車内販売、授乳室や身体の不自由な方のための座席も設置するなど、車両の性能のみならず乗客の利便性向上も含め、さまざまな面で注目されています。


普通席
 
週末には家族連れも利用する、台湾の車両では珍しいボックスシート
 
室内はほぼ満席
 
自動販売
 
ベビールーム
 
ゴミ箱

車いすでも利用しやすい多目的トイレ
 
普通トイレ
 
 
 

設計
この車両は、設計最高速度は150km/h、営業最高速度は140km/hとなっています。日本の新幹線N700系電車などで採用されている台車の空気バネを利用する車体傾斜システム(傾斜角1-2度)を搭載。(タロコ号)太魯閣号と同じくアルミニウム合金製の構造で、塗色が赤系統になり、乗務員用扉の追加、中華西洋折衷の大型のTRAロゴなどの差異がみられます。
基本情報
運用者 台湾鉄路管理局
製造所 日本車輌製造
製造年 2012年 - 2015年
製造数 136両
運用開始 2013年2月6日
運用範囲 普悠瑪号

主要諸元
編成 8両編成(4M4T)
軌間 1,067 mm
電気方式 交流 25,000V 60Hz(架空電車線方式)
最高運転速度 140 km/h
設計最高速度 150 km/h
車両定員 制御付随車:36
動力車:52
無動力車:48
全長 制御付随車:22,095 mm
動力車及び無動力車:20,700 mm
全幅 2,900 mm
全高 4,050 mm



住友商事・広報部

日本の優れた鉄道車両を台湾へ

アメリカ、東南アジア、そして台湾へ
住友商事は、日本車両と共にアメリカや東南アジアで多くの鉄道車両案件を手掛けてきました。中でも北米市場では、30年以上にわたって両社でビジネスを展開してきました。
 
台湾でも、1990年代半ばに台湾国鉄向けのディーゼル車両を66両納入、2002年には住友商事日本車両、中国鋼鉄(台湾)、唐栄鉄工(台湾)との合弁で台湾初の車両専業メーカーである台湾車両を設立しました。
 
台湾車両は、台湾全土で利用される通勤電車「EMU700」を160両、
 
EMF700
 
EMF700
 
さらに次世代型通勤電車「EMU800」を296両受注するなど、着実に実績を積み重ねてきました。
 
EMU800
 
JR四国の8000系のデザインを使用したラッピング列車

 
一方で、当社と日本車両も2011年1月、台湾国鉄が台湾東部に主として導入する最新鋭の特急電車「TEMU2000」(プユマ号)普悠瑪号136両の大型プロジェクトを受注しました。