人生はドラマチック

一瞬の花火がその人の人生を左右する。花火が多いほど人生はドラマチックになる。結果の良し悪しは別として・・

私の心はバイオリン

 


失われた少年」というタイトルで、今から64年前の1953年に上映されたフランスが舞台の映画です。



その中で流れたとっても綺麗な音楽です。こんな曲です。


私の心はヴァイオリン

 

 



映画もとてもいいので、少し詳しく説明したいと思います。




ストーリーは

 第2次大戦の始まる直前アメリカの従軍記者としてパリにいたビル・ウェインライトはパリジェンヌのリザ・ガレットと結婚した。



戦争が激化してドイツ軍がパリに押しよせたとき、ビルはパリを去らねばならなくなり、リザを残してロンドンへ行った。




そして、やがてリザが地下運動中ナチに捕らえられ、死刑になったと知った。



パリが連合軍の手中に戻ってからビルはリザと彼との間に生まれた男の子を探すためパリを訪れた。



旧友ピエエルの紹介で、ビルは、戦争中子供たちをかくまったという女性キイユブウフを訪れ、彼女から郊外の孤児院にいるジャンという少年がビルの子らしいと教えられた。




早速ビルは孤児院に行き、教母に勧めらてジャンを引き取った。



そして昔の記憶を辿って父と子のつながりを呼び戻そうといろいろの努力をしたが、神経質な戦災孤児ジャンは少しも反応をみせなかった。ビルは失望してジャンを孤児院に返した。




その後、射的の賞品に当った犬のおもちゃを別に深い意味もなく孤児院のジャンに送ったが、それはリザが生存中赤ん坊のジャンに与えたおもちゃと同じものだった。



ビルはそのことを忘れていたのだが、アメリカへ帰ることになって挨拶に孤児院に寄ったとき、犬をしっかり抱きしめているジャンを見いだした。



そして、ジャンがわが子であることをはっきり知った。


補足)「私の心はバイオリン」という歌は、リザがレジスタンスの同志に送っていた暗号メッセージだったというのですが、


心はsupply trainを意味し、バイオリンはdestroyを意味するという説明があります。つまり、この歌を歌うことで、物資供給列車を破壊せよ、というメッセージを送っていたのです。

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私は、この映画を見た後すぐに思い出しました。「失われた少年」より少し後、ソフィアローレン主演の「ひまわり」という映画です。







これも戦争がもたらした悲しい夫婦の物語です。ご存知ない方はぜひ一度鑑賞して見てください。



いやあ戦争って本当にむごいですね。物と心の破壊があって悲しい結果が多すぎます・・・