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中国の「一帯一路」 ドイツが疑問・・・ヨーロッパの価値観とは異なる制度だ


中国の「一帯一路」にドイツが疑問視
米華字メディア2018年4月23日
 
注) 『一帯一路』とは、
陸上ルートを意味する『一帯』、
海上ルートを意味する『一路』
 
 
 
2018年4月23日、米華字メディア・多維新聞は、中国が進める「一帯一路」構想について、ドイツ政府関係者から疑問の声が出ていると報じた。
 
 
記事は、ドイツの大手経済紙ハンデルスブラットが17日「中国が進める一帯一路政策は、自らの政治経済の構想と目標を輸出するため。
 
 
中国政府は欧州連合EU)が分裂することで、単体の国に対して自らの利益が完全に得られるようになることを望んでさえもいる」と報じたことを紹介した。
 
 
また、ジグマール・ガブリエル前外相が以前「中国は一帯一路によって西側の価値観とは異なる制度を作ろうとしている。これは西側の主要経済国に対する挑戦であり、
 
ジグマール・ガブリエル前外相

西側諸国はしかるべき対策を打ち出さなければならない」と語ったことを挙げ、「欧州の一部の国ではすでに、中国の一帯一路を排斥しようとする姿勢が出ていることを意味する」と伝えた。
 
 
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2017年5月、NHKで放送されていた【中国と欧州を結ぶ「一帯一路」 急拡大する鉄道貿易】と言う番組の内容を抜粋して載せてみました。

 
 
ユーラシア大陸を横断する長大な鉄道網「中欧班列(ちゅうおうはんれつ)」。その拠点である中国の重慶。(上)

そしてドイツのデュイスブルク。(下)
 
中欧班列』と呼ばれてる路線

重慶ドイツ行きのルートの場合、
およそ1万1,000キロを2週間ほどで結んでいます。
鉄道の利点は、空路よりも安く、海路よりも早いという点にあります。
輸送にかかるコストは空路の5分の1。

かかる日数は、海路の4分の1です。


 

これまで重慶からヨーロッパに貨物を運ぶ際は、上海などの沿岸部まで運ぶ海のルートを使っていたため、輸送にはおよそ2か月かかっていました。

それが、鉄道網が整備されたことで2週間に短縮されたのです。
 
 
重慶の郊外には、新たに専用のターミナルが整備されました。

現在、物流や貿易関係の企業など740社余りが進出しています
中国政府は2020年までに、鉄道の運行本数を現在のおよそ3倍の年間5,000便前後にまで伸ばす計画です。

 
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中国のもう一つのねらい

ドイツの エッセン・デュイスブルク大学 ヘベラー教授

中国政府がこの鉄道網にこだわっているわけ。もう一つの理由は、
【安全保障面でのねらい
 
「中国にとって一帯一路の目的の一つは、新たな資源輸送ルートの開拓にあるとみられる。

南シナ海問題などでアメリカが海のルートを遮断してしまった場合、鉄道ルートがあると内陸から資源を持ってくることができるというねらいもあると見られています。」
ドイツの ヘベラー教授はこう解釈しています。