もう放っておくしかないっぺ!・・・韓国は
文大統領 |
1
「いわれのない要求に拒否を貫くのは当然だ。(中略)問題を蒸し返す新方針などありえない」(産経)
「自ら果たすべき約束は棚に上げ、日本側にさらなる譲歩を求める。韓国の文在寅政権の態度は、外交常識に外れ、非礼である」(読売)
「韓国政府として今後どうするのか明確な考え方が見えない。理解に苦しむ表明である」(朝日)
あの朝日ですら、やんわりと韓国政府を批判し首をかしげていた。それだけ韓国のやり方は、異質で意味不明だということである。それどころか、韓国側の外交当局も、文大統領や康京和外相が何をやりたいのか把握できていないようだ。
「韓国が10億円を拠出するというのは、ただ10億円を追加するということなのか、それとも合意の破棄を意味するのか韓国外務省に問い合わせたが、『分からない』との返事だった」
複数の政府高官はこう証言する。合意に反対する国内世論に迎合して突っ走る大統領府を、外交実務者らは呆然として眺めているという状況だったのか。
そしてこれは、文政権が今まで合意を批判する際に用いた論法とも矛盾する。
「合意は朴槿恵大統領が勝手に決めて韓国外務省は関与していないので、正当なプロセスを経ていない」
韓国外務省で慰安婦問題の新たな方針を発表する康京和外相 |
康氏は、昨年12月に来日して河野太郎外相と会談したときにはこう主張していた。ならば、韓国が今回表明した外交方針も、外務省が関与していないので正当ではないことになろう。
そもそも日本政府にすれば、合意成立時点でこの件は「韓国の国内問題」(政府高官)である。今さら文氏が、騒ごうがどうしようが「ホント何言っているんだって感じだ」(外務省幹部)と突き放している。
「韓国は放っておくということだ。まあ別に、こんな表明をしても、国際社会から笑われるだけだから」
安倍晋三首相も周囲にこう語る。韓国は2月の平昌冬季五輪への首相の出席を要請しているが、約束を守ろうとしない自分たちの不実な態度こそが、それを実現不能とし、自らの首を絞めたことに気づかない。外務省幹部も嘆息する。
「韓国には何度も日本は怒っていると言ったが、なかなかそれが伝わらない」
ただ、韓国側が自らの勘違いを自覚しない要因の一つは、韓国の筋の通らない要求にすぐ屈し、下手に出たがる日本側の融和派の姿勢にもある。
前述の朝日社説は、こうも記していた。
「日本側も『1ミリたりとも合意を動かす考えはない』(菅義偉官房長官)
菅官房長官 |
と硬直姿勢をとるのは建設的ではない」と。やっぱり朝日らしい。
日本側が、自らゴールポストを動かしてどうするのか。韓国にすれば「ほら、日本の有力メディア(朝日)もこう言っている」と援軍を得た気持ちだろう。これでは日本の怒りを相手が理解しないのも無理はない。
いったん結んだ国際約束に関し、片一方がぶつぶつ不服を言っているからといって、ほいほいそれに応じて見直していたらどうなるか。日本もまた、国際社会から約束を重視しない一貫性のない国とみられるのがオチである。やはり韓国は放っておくしかない。