④ 台湾と日本・・・すっごく親日的
さて、この太平洋戦争ですが、実は、日本は日中戦争で中国とも戦争しながら、アメリカとも戦争しました。日中戦争がはじまったのが1937年です。太平洋戦争は1941年。よくよく考えてみたら西から中国、東からアメリカと挟み撃ち状態ですね。そして、1945年にポツダム宣言を受理して日本の敗戦が決定です。
とあっさり書きましたが、アメリカと戦争になった一番の理由は経済制裁を受けたからです。石油を止められたのです。資源のない日本にとって大きなダメージとなりました。結果、已むに已まれずアメリカとの戦争となったのです。
この第二次世界大戦で日本が関与した戦争はこの太平洋戦争と、大東亜戦争があります。大東亜戦争についてはまた別の機会にお話します。
この日中戦争以前、中国では蒋介石と毛沢東が争っていたんですが日本という共通の敵ができ日中戦争の期間は手を組んでいたんです。しかし、太平洋戦争で日本が敗戦すると、今度は二人で内ゲバです。
蒋介石は国民党といって資本主義を目指す一派です。対する毛沢東は中国共産党。社会主義を目指す一派です。結果、毛沢東が勝利し、現在の中国は一応、社会主義ということになっています。中国共産党の一党独裁ともいえる体制です。
1949年、勝利した中国共産党は中華人民共和国の成立を宣言しました。それまでは中華民国(大陸側)と言っていましたがこの「中華民国」と言う名が後々、尾を引いて行くのです。
負けた国民党はどこいった?彼らがたどり着いたのが台湾だったんですね。そして、彼らがその地で名乗ったのが中華民国です。だから、台湾のことを中華民国といったりするんです。
さあややこしくなってまいりました。
それを今になって中国は、蒋介石が脱げ込んだ台湾を名が同じ中華民国だからと言って我が中華人民共和国の範囲内だとか難くせ付けるんだからたまったもんじゃない。