人生はドラマチック

一瞬の花火がその人の人生を左右する。花火が多いほど人生はドラマチックになる。結果の良し悪しは別として・・

無縁社会 ③





無縁社会孤独死、そしてこれからの歩み方


 今、人間の最後の迎え方について日本社会では孤独死が取り上げられています。
その中で、名前もわからない故人を「行旅死亡人」(こうりょしぼうにん)と呼ばれています。身元も何もわからない状態なので無縁仏になり埋葬されます。


参考)孤独死の後処理をするプロ達
 
 
これからの日本、超高齢化社会のピークへ向けて「見守り」などの取り組みが行われておりますが「見守り活動」をしても皆無にはならないことは否めないと思います。
 
 



なぜならば、孤独死集団での活動を嫌い自分らしくあるための個性が強い方やどうしても訳のある方が結果的に選択せざるを得ない方法でもあると思います。




新しい歩み方

 でも、自分はどうしても孤独死はしたくない。周囲に迷惑を掛けたくないという人は、「献体」と言う方法があります。医学部のある大きな病院などが設けているシステムなんですが、それに登録すれば死後の処理はきちんと病院がやってくれるし、法要もやってくれます。

 この制度は昔からあったのですが、家族の反対が多く献体がなかなか集まりせんでした
。しかし今の日本のような看取ってくれる人が周囲にいない人が増えてくると登録する人が増え始めてきたのです。時代が確かに変わったということです。せめて医学の研究・発展ために身を捧げようと言うのです。孤独死しそうになったら私もそうしたいと思います。

詳しく知りたい人はこちら



遠くで暮らす娘の家族には負担をかけたくない
 

参考)遺骨を受け取る人がいない場合
   身寄りがなく、遺骨を受け取ってくれる人がいない場合は、基本的には遺骨は大学
   が用意した納骨堂などに合祀されます。さらに毎年慰霊祭の形で供養も行ってくれ
   れます。費用は一切掛かりません。



 ところで、ちょっと大げさな話になりますが・・・
人類は生きるためにまず食べ物を求めそれから生活の向上を掲げて領地を広げ、物質の豊かさを追及してきました。そしてそのたびに紛争や戦争を繰り返し殺戮を行うという法則のようなものが出来上がりました。


文明の歴史が長い欧米といえども、争いを繰り返し中世以降の大航海時代には外地を侵略し弱い民族を搾取して奴隷制度までつくり上げてしまいました。それもまた物質の豊かさを追及するためのものでした。



しかし近年、第二次大戦後国連に人権を尊重する気運が芽生えてきました。国連が主になって行動しています。これは長い人類の歴史の中では大きな変化です。精神文化の向上とでも言いましょうか人類の進歩です。そして民主主義国家が主流になりました。



 人類の歴史の中であまり尊重されて来なかった精神文化。敗戦日本の場合、まずは経済成長し物質文化は一応手に入れました。しかしその間置き去りにされて来たのが精神文化です。


と言っても戦前の習慣やしきたりがすべて良いとは言いませんが。並行して精神文化を発展させることを忘れていたのです。途中公害も発生しましたが。



 このように偏った歩み方をした結果、孤独死のような悲しい出来事が発生し出したのだと思います。これからでも遅くはないはずです。日本なら日本人ならやれると思います。



これからの日本の本当の目標は、昔の良い点を取り戻し未来に向かっての精神文化の熟成だと思いますがみなさんどのようにお考えにになるでしょうか。



 「人」と言う漢字は、「ノ」が二つ寄り掛かって出来ています。お分かりの通り人は独りでは生きて行けないことを先人が教えてくれているように思います。



文明の進んだ現代においても最低限の人間関係や最低限の社会システムとの接点を維持しておかなければ穏やかに死んで逝けないように思います。



精神文化と言う表現は抽象的ですが、簡単に言えば「思いやり、気配り」でしょうかね。