ミャンマーに【じぇじぇじぇ】のあまちゃん・・・ミャンマーの鉄道整備は日本におまかせ。
三陸鉄道の「あまちゃん列車」 車両の色は違うが、形状は同じ |
地元住民の生活路線として、すっかり定着している |
車内から手を伸ばせば届きそうなほど、線路のすぐそばまで家屋や食堂が接近している地区を通り過ぎ、市街地の南側を流れるヤンゴン川に面したストランド通りに出た途端、行く手がパッと開けて車内が明るくなった。
1908年に貿易会社のオフィスとして建てられたという赤レンガ造りの中央郵便局やクリーム色のストランドホテル、かわいい三角屋根の見晴らし塔がシンボルの港湾局など、英領植民地時代の面影を色濃く残す建物が沿道に並んでいる。
それらを眺めながら走っていると、雨期特有の厚く垂れこめた雲からぽつりぽつりと水滴が落ちて来た。そうと思ったのもつかの間、雨はすぐにバケツをひっくり返したように音を立てて地面をたたき始める。大通りが雨に煙ると、ノスタルジックな雰囲気を一段と醸し出し始めた。
ヒロインのアキと親友のユイが結成したアイドルユニット「潮騒のメモリーズ」がどれだけミャンマー人の間に根付いたかは不明。
実は警察官。警察に入って23年目というベテラン警官だ。名前はゾーテー。今年でちょうど40歳だという。
日本の中古車両が続々とミャンマーに運ばれる |
廃線や電化などによって日本で使われなくなった後に海を渡り、ミャンマーを走るようになったディーゼル車の数は、これまでに200両を優に超えるという。
市内を走るバスも、「○○市営バス」といった日本語を車体に残したまま走っているものが目につく。
これは、単に中古の方が安いという価格面のメリットだけではなく、日本の車両やバスは中古であっても非常に質が高く、エアコンなど設備の面でもレベルが高いことが要因となっている。
日本はこのほかにも、現在、ヤンゴン―マンダレー間約620kmを結ぶ幹線鉄道の計画も受けている。
更には、ヤンゴン市内をぐるっと一周する環状線を近代化するために政府開発援助(ODA)によって改修を進めている。
その環状線は、新型車両の導入でスピードアップを図り、踏切は日本型の安全な遮断式とし、プラットホームは昇降し易いよう高さを列車に合わせ嵩上げする。信号システムも日本式に改良する。
一番重要な事だが、駅、踏切以外の線路内に人を入れないようフェンス等で遮断するようだ。現在は、線路上を我が物顔のように闊歩しているのが当たり前になっており、危険極まりない。
このようにミャンマーの鉄道整備は現在、日本がリーダーシップを執っているのは間違いないようだ。