No2 地球が泣いている・・・異 変
気候変動の科学をわかりやすく紹介された、2015年末の気候変動枠組条約COP21におけるパリ協定の採択など、国内外の最新の動向を踏まえ、今後世界がどのように温暖化対策を行っていくのか、そして私たちに何ができるのか等をまとめたものです。
異変の例
1988年に設立されたIPCC(国連気候変動に関する政府間パネル)によれば世界規模の海面上昇の原因は地球温暖化で『氷が溶ける』からではなく、『海水の膨張』によるものとしています。
アルゼンチンのロス・グラシアレス国立公園。氷河の減少は水不足につながります。
山岳地域では、氷河が溶けることによって氷河湖ができ、それが決壊することで、大規模な洪水が起こりやすくなります。また、これらの山岳地帯は、世界の大河川の源流にあたるため、氷がなくなると、その河川の流域全体で水不足が起きます。
モンスーンよるタイで起こった洪水(2011年)
死者815人を出しました。
ホンダが入っているアユタヤ県ロジャーナ工業団地は水が押し寄せ、当局により退避命令が出る始末。
ここは、南太平洋の島国ツバル。海面上昇による深刻な脅威を受けています。
浸食が進む海岸(コロンビア、サン・アンドレアス島)
海水温の上昇で白化し、枯死したサンゴ群落(グレートバリアリーフ)
生育に適した気温や降水量のある地域に育つ植物は、気温や降水量が変化すると、生育地域を変えざるを得なくなります。中には、気候の変化に適応でき ず、絶滅する植物も出てくるかもしれません。また、それに伴い、植物に依存して生きる動物も、生息域を変えなくてはならなくなり、変化に対応できない種が 減少・絶滅する可能性があります。
言われています・・・